我孫子障害福祉サービス事業所

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円環する時間を求めて

「僕らは二つの時間を生きている。一つは線的時間で、それは僕らに物語をもたらす。もう一つは円環的時間で、それは僕らに日常をもたらす。」(『居るのはつらいよ ケアセラピーについての覚書』, 東畑開⼈,2019,p.127)

「NPO法人木の子クラブ我孫子 ひの木」は、躁うつ病や摂食障害などの軽度な精神疾患を持つ人が通うデイサービス施設*1である。入所者の方々は、日中をここで過ごし、運動や学習などの様々なプログラムを通して、社会生活に復帰することを目指し、この施設に通う。

既存施設を訪れ、入所者の方々の活動を見学させていただいた際、それぞれの方が思い思いに、椅子やソファに座り、特に何をするでもなくぼーっと時間を過ごされていたことが印象に残った。日常が非日常である彼らの生活の中に、繰り返される自然の時間を感じられる空間をつくることで、どうにか日常を取り戻せないかと考えたのが計画の端緒であった。



建築概要

所在地:千葉県我孫子市
工事種別:新築
用途:障害福祉サービス事業所
床面積:99.94㎡
施工:大井建設
竣工年:2020年12月
写真:小野寺宗貴
共同設計:山田美紀一級建築士事務所