梅岡設計事務所

2021

里山文庫の庭小屋と道具たち

森に調度をしつらえる

本プロジェクトは、⺟屋から少し離れた敷地にある⾥⼭を活⽤したイベントのための建築とそれにまつわる道具たちをつくる計画である。敷地は宮城県加美町にある森林公園近くの森の中にある。イベントは、⾥⼭を含む豊かな⾃然環境を周辺の⼈々が体験し、⾥⼭の魅⼒を知ってもらいながら、維持保全を⾏っていくために定期的に開催されてきた。施主は、イベント道具の出し⼊れの利便性を考え、物置としての庭⼩屋と、本を展⽰する棚をこのイベントのメイン会場である離れの森の中に安価につくることを望んでいた。
そこで、我々は、予算条件が厳しいことから、身の回りで手に入る簡易的なもので構成し、豊かな⾃然環境を減じず、庭小屋⾃体もイベント装置として設え、周辺の森を散策しながら楽しめるような空間をつくれないかと考えた。

所在地:宮城県加美町
工事種別:新築
用途:物置小屋
床面積:6.48㎡
施工:小松建具製作所
竣工年:2021年9月
写真:佐々木信也
共同設計:吉田涼子
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